映画『ナイトフラワー』は、「母親が子どものためにドラッグの売人になる」というかなりハードな設定の作品だ。
気になっていても、「重そう」「ラストがつらいって聞くけど大丈夫?」と、足を踏み出すのに少し勇気がいる人も多いと思う。
この記事では、映画.comやFilmarksなどに寄せられたレビューを中心に、実際に観た人たちの評価や感想を整理する。泣けたという声と、しんどかったという声の両方を並べながら、「どんな人に向いていて、どんな人にはきついタイプの映画なのか」を見ていく。
ナイトフラワーの評価は全体としてどの位置にある?
まずは、大まかな評価の位置づけから整理しておきたい。
| サイト名 | 評価の目安 | 傾向 |
|---|---|---|
| 映画.com | 平均3.9前後 | 星4を付けるレビューが多く、演技とテーマ性への高評価が目立つ |
| Filmarks | 平均3.9前後 | 星4付近の感想が中心で、「つらいけれど観てよかった」という声が多い |
| 原作小説のレビューサイト | 総じて高め | 家族や母親を描いた物語として、重さと読み応えを評価する感想が多い |
数字だけを見ると、「大絶賛の名作」と「賛否両論の問題作」のちょうど中間あたりに落ち着いている印象だ。
全体のトーンとしては、
・俳優の演技と、母子をめぐる物語の重さはかなり評価されている
・一方で、ラストの解釈や設定のリアリティには意見が分かれる
というバランスになっている。
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高評価レビューから見える『ナイトフラワー』の魅力
ポジティブ寄りの感想を読み込んでいくと、褒められているポイントは大きく三つに分けられる。
俳優陣の演技と熱量を評価する声
もっとも多いのは、出演者の演技を評価する声だ。
・北川景子が、これまでの“きれいで強い女性”のイメージを脱ぎ捨て、疲れ切ったシングルマザーとしてスクリーンに立っている
・森田望智が、身体づくりから歩き方まで作り込んだ多摩恵役で、画面を支配している
・子どもたちや周囲のキャストも含めて、「誰か一人だけ浮いている」という印象がない
こうした感想が多く、特に北川景子については「苦手だったけれど、この作品で印象が変わった」「母親役の説得力に驚いた」という声が目立つ。夏希の人生の重さと、母としての必死さが、表情や声の出し方から伝わってくると感じる観客が多いようだ。
貧困と母子の描写に共感した感想
もうひとつよく挙がるのが、生活の苦しさや母子の関係性の描写だ。
・督促状がたまっていく台所まわり
・昼も夜も仕事を掛け持ちする日々
・子どもの習い事や学校行事の費用に悩む姿
こうした細かい場面について、
「誇張されている感じがしない」「どこかで見たことのある家庭の延長線上に感じる」
と書くレビューが多い。
貧困やシングルマザーという言葉だけではなく、その裏側にある具体的な疲れや恥ずかしさ、諦めきれない気持ちが丁寧に描かれているところが、評価につながっている。
答えを出し切らないラストに残る余韻
ラストシーンについては賛否が分かれるが、高評価を付けている人たちの多くは、
・ハッピーエンドともバッドエンドとも言い切れないところが良かった
・見終わったあとも何度も思い返してしまう
・「あれはどういう意味だったんだろう」と話したくなる
といった受け取り方をしている。
物語としてきれいに整理してしまうのではなく、「こういう終わり方もある」と突きつけて観客に考えさせる点を、魅力として挙げるレビューが目立つ。
「しんどい」「モヤモヤする」と感じた人のナイトフラワー評
一方で、星3前後やそれ以下を付けているレビューも少なくない。そこでは、次のようなポイントに違和感が示されている。
設定のリアリティに違和感を覚えたレビュー
まず多かったのが、「母親がドラッグの売人になる」という設定に対する距離感だ。
・生活の苦しさは理解できるが、その先にある選択に共感しきれなかった
・もっと別の方法があったのでは、とどうしても考えてしまう
・ドラッグ組織とのつながり方や、多摩恵との出会いが出来すぎに見えた
といった声があり、「映画としては分かるが、現実としては少し無理があるのでは」と感じた人も一定数いる。
暴力描写と重さがきつかったという感想
格闘シーンや暴力、子どもがつらい目にあう場面が出てくることも、「しんどい」と感じる理由として挙げられている。
・全体を通して息つく暇がなく、観ていて心がすり減った
・よくできているのは分かるが、人には勧めづらい
・子育て中の身として、タイミングを間違えると精神的にきつい
といった感想が並び、「作品の質」と「観る側のコンディション」は別物だと実感させられた観客も多いようだ。
ラストの説明不足に不満を抱いた声
ラストについては、「余韻が良かった」という意見とあわせて、
・結局どうなったのか、もう少し説明がほしかった
・伏線の回収がやや曖昧に感じた
・意図は分かるが、自分にはモヤモヤが残りすぎた
といった不満も続いている。
原作小説のレビューでも、「最後の部分だけ何度か読み返した」「読み手によって解釈が変わる終わり方だった」という声が見られ、映画・小説ともに終盤の受け止め方が評価を分ける大きなポイントになっている。
原作小説『ナイトフラワー』の感想は映画とどう違うか
ナイトフラワーには、監督自身が執筆した文庫版小説がある。映画の前後で小説を読んだ人たちの感想を拾っていくと、いくつか特徴的な傾向が見えてくる。
ポジティブな感想では、
・母子やタマエの心情が文字で補足されていて、映画では描ききれない部分が分かりやすい
・短めの文量で一気に読めるので、映画を観た人が世界を補完するにはちょうどいい
・映画と照らし合わせながら読むと、キャラクターの選択の重さがより伝わった
といった声が多い。
一方で、ややネガティブ寄りの意見としては、
・文章が淡々としていて、映像の迫力に比べると物足りない
・説明が少ないところがあり、読み手によっては「情報が抜けている」と感じやすい
・映画前提のノベライズという印象が強く、小説単体で読み応えを求めるとギャップがある
といった指摘もある。
総じて、「映画が刺さった人が、もう一段キャラクターの内側に踏み込みたいときに読むとちょうどいい」という位置づけになっている印象だ。
ナイトフラワーを観終わったあと、少し時間を置いてから、別の北川景子作品を一本選んでみると、母親役とのギャップがよりはっきり見えてきます。
たとえば、
・重厚なドラマとして心に残る「ラーゲリより愛を込めて」
・おなじみの検事役で安心して楽しめる「HERO(2015)」
・大人数キャストの中でテンポよく進む法廷劇「ジャッジ!」
・家族で見られるアニメ作品「マジック・ツリーハウス」
など、同じ俳優とは思えないほど多彩な表情が楽しめる作品が、見放題だけでも充実しています。DMMプレミアムに入っていれば、「今日は重めのドラマ」「今日は軽いエンタメ」とその日の気分に合わせて作品を選べるので、ナイトフラワーの余韻を味わいながら北川景子のフィルモグラフィーをじっくり堪能するのにぴったりのサービスです。
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観る前に知っておきたいポイントと、ナイトフラワーが向いている人・向かない人
ここまでの評価・感想をまとめると、ナイトフラワーは次のような人には強く刺さりやすく、逆にしんどく感じる人もはっきり分かれる作品だと言える。
| 向いている人 | しんどく感じやすい人 |
|---|---|
| 貧困や家族を扱った社会派ドラマが好きな人 | 子どもがつらい目にあう描写が特に苦手な人 |
| 観終わったあとも余韻が残る物語が好きな人 | スカッとする逆転劇や分かりやすいハッピーエンドを期待している人 |
| 俳優の演技や役作りをじっくり味わいたい人 | 設定のリアリティや細かい説明に強くこだわる人 |
多くの観客が、「つらいけれど観てよかった」と書いているように、この作品は気軽な娯楽として見るというより、「今の社会で家族を守るとはどういうことか」を突きつけてくる一本だ。
泣ける映画を探している人にとっては、北川景子や森田望智の熱量、母と子、タマエとの関係性がしっかり心を揺さぶってくれるはずだ。
一方で、自分の中に余裕がないタイミングで無理に観ると、感情的な負担が大きい作品でもある。レビューを参考にしながら、自分のコンディションと相談して向き合うとちょうどいい距離感で楽しめるだろう。
